Joomlaを使ってみた

投稿者: | 2009年6月21日

ブログはWordpress、静的ページ風ツリー構造はModx、ときて今度はポータル系のCMSを試してみることにしました。

Joomla vs Drupal比較

この分野で有名かつ評価が高いのは、やはりCMSawordsでも1位2位の常連のJoomlaDrupalになりそうです。

先ずは、いつもお世話になるCMSdemoでちょっと試してみましたが、Drupalの編集画面はサイトに直接書き込む感じで確かにちょっと特殊ですね。ユーザーによるレーティングも一応Joomlaの方が高く、イージーだとの評価が目立ちます。

色々調べてていくと、どうもこの2者は性格が違うみたいです。ネットの評判をまとめると大体次のような感じです。

  • Joomlaは最初からポータルとしての色々な機能が装備されている。管理画面が判りやすく、学習曲線も取っ付きが良い。ただし特殊なことをやろうとすると途端に難易度があがる。
  • Drupalはデフォルトでは使い物にならず、自分でモジュールを追加していく事が前提だが、カスタマイズの自由度は高い。管理画面が特殊で取っ付きが悪い。動作が軽快になるよう設計されている(ただし最新のヴァージョン6は重いとの噂も)。

と言う訳で、デフォルトのまま使えて取っ付きの良いJoomlaを試してみることにしました。

ちなみに動作環境は、PHPとMySQLのヴァージョンが古くても良いのがJoomlaの特徴です。対してDrupalはMySQL 4.1 か 5.x が必要です。

個人的にはPHP5、MySQL5のサーバで運用しているのでどちらでも構いませんが、なんとあの有名なさくらとロリポップがまだMySQL4.0以前で運用しているそうです。

Joomlaのインストール

あまりパッとしないJoomla日本語サイトからリンクを辿って、最新版をダウンロードします。

  1. ファイルを解凍してサーバにアップロード
  2. 設定ファイル(config.phpかなんか)を書き込み可にしておく
  3. サイトのトップにブラウザでアクセス→インストーラの指示にしたがう
  4. セキュリティーの為インストール用フォルダを丸ごと削除する

このあたりの手順はCMS共通のお約束ですね。

しかし今回は、インストーラの最終段階で画面が真っ白になってしまい、インストールフォルダを削除して再びサイトトップにアクセスすると、「MySQLに接続できない」とメッセージが出てしまいました。

色々と調べたら、PHPをセーフモードで作動させていたのが原因と判りました。ヒントはインストーラーの途中でサンプルデータをロードするオプションがあるのですが、セーフモードにしているとそれが出来ないんですね。

インストールをやり直す時は、設定ファイルを削除すると、再びインストーラが起動します。それでようやく正常終了しました。

Joomlaファーストインプレッション

と言う訳でようやく出来ましたサンプルサイト

実のところ、ポータル系のCMSって実態が良くわからず、ブログや掲示板やニュースなど色んな機能がてんこ盛りで、さぞかし複雑なんだろうなと考えていました。

しかし、実際に管理画面をさわってみると、WPやModxと比べて複雑と言う事は無く、むしろJoomlaの方がすっきりしている感じすらあります。コンテンツは記事単位で管理されており、それをどうやって見せるかをカスタマイズする、という点では3者とも同じようです。

現時点で気付いた、Joomlaの特徴をまとめてみました。

  • 記事のカテゴライズは、「セクション」という大分類と「カテゴリー」という小分類の2層になっている。どうやらそれ以上に深い階層にはならないらしい。
  • サイトのメニューは「モジュール」という単位から出来ていて、モジュールは予め何種類か用意されている。詳しくはこの記事が判りやすい。
  • メニュー(モジュール)は幾らでも制作可能で、そこにリストアップする項目も管理画面で自由に設定できる。例えば、特定の記事へのリンクを追加することも可能。

WPやModxでメニューを作る場合、カテゴリーや日時、特定ドキュメント配下といったソート条件をテンプレートタグで指定し、合致する記事をリストアップするのが普通ですが、Joomlaの場合はメニューの内容を手動かつ自由に設定できます。

言い換えると、WPはブログなので時系列重視(”Page”は別格)、Modxはドキュメントの階層を重視した設計なのに対し、Joomlaは記事をどう並べようが自由、つまり用途を特定しない柔軟性が高いシステムであると感じました。

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