ラズパイ用 I2S DACを選ぶ

投稿者: | 2018年1月27日

ラズパイを入手したら何に使うか(何を作るか)?これまで色々と夢想した中で、目下のところ最有力候補なのは、簡易オーディオレコーダー、ルーパー、サンプラーの類い。

要は音声を録音して、ループ再生したりダビングしたり、スイッチトリガーで再生したりするやつ。この種の製品って多機能過ぎたり用途が限定されたりするものが多く、気軽に作曲のアイデアを記録してちょっとしたミックスが出来るようなものが無いから。

ラスパイ向けオーディオDAC

先ずは音声ファイルを再生出来ないと始まらないが、Raspberry Pi Zero(W)には音声出力端子がない。Raspberry Pi 3 B+等もmini phone ジャックは付いてるが、音はかなり悪いらしい。そもそもラズパイシリーズにはオンボードのDAC(Digital to Analog Converter)が存在しないから、おまけ的(擬似的)な音声出力なのだろう。

そこでというか、ラズパイ用にシールド(ハット)型のDACボードが色んなメーカーから沢山出ている。これらはI2S(Inter-IC Sound)と言って、USB等を介さずにデジタル音声信号を直接やり取りする方式で、とても音が良いらしい。

その為、非常に低価格なハイレゾDAC&ミュージックサーバーとして、一部のコンポーネント・オーディオマニアからも注目されてるようだ(勿論、電子工作やLinuxがある程度わかる人限定だが)。

DACボードの値段は3千円前後~高いもので1万円くらい(ただし殆どがラズパイ2か3用)。まあこれより1桁か下手したら2桁高い製品を持ってるオーディオマニアにとっては誤差みたいな金額だろうが、僕のような貧乏経済的電子工作員にとっては「1300円のラズパイZeroWが母艦なのにそれより3倍高いパーツって何それ?」という反応になってしまう。

もっともラズパイZero用のDACボードは、種類は非常に少ないが値段は2,000円以下である。しかし何れにせよ、音声出力端子がRCAだからプラグの抜き差しに適さないし、そもそもシールドタイプのボードは大抵他のGPIO(ラズパイの入出力ピン)も塞いでしまうから電子工作には向かない。

シールドでないDACモジュール

というわけで、シールドではないタイプのDACモジュールを探してみる。結構マニアックな製品だと思ったので、ebayで検索したら沢山出てくるのがこの製品⇛

これに搭載されるPCM5102というDACチップは、上述のDACシールドにもよく使われているポピュラーなもの。MCKという精密クロックを内蔵しているので、内部クロックを持たないラズパイにそのまま使えるという。

ただ、この種の中華製品(どっかのブランド品のコピーである場合も多い)の常として、接続方法などの取扱説明が一切ない。まあ、製品名で検索すれば大抵誰かが使い方を書いてくれているが、使用環境が特殊だったりすると(特にドライバ関係の)情報が無くて困るかも知れない。

それに、この製品には取り付け用のボルト穴がない(ピンヘッダで基盤に取り付けて固定せよと?)。また、ミニステレオジャックはヘッドフォン用ではなくライン出力らしい。ピンからのL-R出力もラインレベルだからダブってしまう。

NXP UDA1334A

とは言え中華DACは400円位しかしないので試しに買ってみても良かったのだが、スイッチサイエンスでこんな製品を発見した。UDA1334AというDACチップは聞いたことが無いが、メーカー曰くブレークスルーになるような新製品らしい。

値段は中華の2倍以上するが、信頼のAdafluit製でわかり易い取扱説明がある。また、取付用ボルト穴も開いてるし、ミニステレオジャックはヘッドフォン用らしい。そして、忘れた頃にやってくるebayと違って数日後に確実に届くw (スイッチサイエンスは、小物なら150円のネコポスで送ってくれるのが嬉しい)

その上最近、スイッチサイエンスが過去にラズパイZeroW購入の抽選に漏れた人に対し、500円のクーポン(有効期限:1月末まで)をくれた。これを使えば実質400円くらいで買えるのでこれに決めた。

ラズパイ用 I2S DACを選ぶ」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: I2S DACのセットアップと音質テスト – タイチプレス工業

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