間違いだらけのZenfone選び

投稿者: | 2015年6月12日

Zenfone2携帯電話というものを持ったことがない私が、遂にスマフォデビューか?! と言っても、高価なiPhoneを買ったり大手キャリアの高額な通信料を払うつもりはありません。

狙うのは、所謂「格安SIMフリースマフォ」。今までiPod touch(性能的に限界)でやってたように、普段は自宅でWifi接続し、寝転んでSNSやゲームをする。そして、イザとなったら格安SIMを買って外で通信するという計画です。

Zenfone5の海外VS日本仕様

元々は昨年夏頃、Expansys(有名な携帯端末の海外通販サイト)で、海外版のZenfone5(A501CG)が16000円台で売られてるのを見たのが切欠です。この値段だったら、通話も出来る手のひらタブレットとしてとてもお買い得だと思いました。でもこの機種はLTE(4G)には対応していないので、暫く購入判断を保留していました。

そうこうしてたら、日本向けのZenfone5が発売された訳ですが、LTEには対応しているものの、値段が2万円台後半になっています。しかもCPUがSnapdragon 400(1.2GHzクアッドコア)で、海外版のIntel製1.6GHzデュアルコアよりベンチマークのスコアが悪いらしいのです。

そこで最初のA501CGを再びチェックすると、Expansysでは微妙に値上がりしていたので、ebayを探したらもっと安い店がありました。しかもRAMとストレージが1G/8Gの組み合わせだけでなく、2G/8G、2G/16Gと色んな仕様がありました。因みに、日本のAmazonでも並行輸入品として海外版のZenfoneが売られていますが、全然安くないです。

Zenfone5 vs Zenfone2

LTEは使えないけど、どうせWifiばっかりだし、A501CGでも良いかぁと思ってたら、今度は次期モデルZenfone2の情報が出てきました。画面やボディーが大型化し、マシンスペックも向上するようで、当然値段も上がります。

そうなると、当初の予算もサイズもオーバーしてしまいますが、よく調べると再廉価モデルなら$199からあるようです。そんな訳で色んなサイトでスペックと実売価格を調べた結果が下の表です。

Zenfone2/5 価格-スペック比較表
シリーズ Zenfone 2 Zenfone 5
機種
(仕向)
ZE551ML
(日本)
ZE551ML
(日本)
ZE551ML
(海外)
ZE550ML
(海外)
ZE500CL
(海外)
A500KL
(日本)
A501CG
(海外)
価格※1  ¥47,800 ¥37,800 ¥33,170  ¥24,250 ¥22,814  ¥32,184  ¥17,289
CPU Intel Atom Z3560
2.3GHz x 4core
Intel Atom Z3560 1.8GHz x 4core Intel Atom Z2560
1.6GHz x 2core
Qualcomm
Snapdragon 400
1.2GHz x 4core
Intel Atom Z2560
1.6GHz x 2core
RAM 4GB 2GB 4GB 2GB 2GB 2GB 1GB
ストレージ 32GB 16GB 16GB 32GB 8GB
LCD 5.5′ 1920 x 1080 5.5′ 1280 x 720 5′ 1280 x 720
サイズ(mm ) 152.5 x 77.2 x 10.9 148.1 x 71.5 x 10.9 148.2 × 72.8 × 10.3
重量 170g 155g 145g
電池容量 3000 mAh 2500 mAh 2110 mAh

※1 作成時点でのほぼ最安価格。リンク先はその価格のショップ等。ピンク地は日本仕様。

この表には載せていませんが、Zenfone5(A501CG)の2G RAM/16ストレージのモデルだと、Zenfone2のZE500CLとほぼ同じ価格になってしまいます。両者はボディーや液晶のサイズもほぼ同じでCPUまで同じですが、ZE500CLの方はLTE対応でバッテリー容量も少し多い分お得です。

ただ、その上位機種のZE550MLは大型液晶に更に大容量なバッテリー、そして格段に速いCPUを搭載しているのに、ZE500CLと2,000円位しか変わりません。重量もサイズも持ち歩くには大きすぎる気がしますが、この価格とスペックのバランスなら最有力候補です。

更に上のZE551MLは液晶の解像度が格段にアップし、RAMもストレージも2倍に増えますが、価格も9,000円くらい上がってしまいます。

その隣は同一機種の日本仕様ですが、価格差は4,500円くらいしかありません。まあ、メモリが何故か半分の2GBなので、もし全く同じスペックだったらトータル7-8000円の価格差でしょうか? 個人的にはZE551MLはオーバースペック/オーバープライスですが、この機種が欲しい人なら、価格差が比較的少ない日本仕様はちょっとお買い得に見えるのではないでしょうか。

Zenfone海外版と日本版の違い

話は前後しますが、そもそもZenfoneの海外版と日本版で何が違うのでしょうか?日本版はATOKがプリセットされていたりしますが、グローバル版との一番大きな違いは、対応する周波数帯域でしょう。それをまとめたのが下の表です。

Zenfone 海外版/日本版 対応周波数 単位:MHz(括弧内はバンド#)
海外版 3G(W-CDMA) 850 900 1900 2100
4G(LTE) 800(20) 850(5) 900(8) 1700(4) 1800(3) 1900(2) 2100(1) 2600(7)
日本版 3G(W-CDMA) 800(6) 850(5) 900(8) 1900(2) 2100(1)
4G(LTE) 700(28) 800(6, 18, 19) 850(5) 900(8) 1700(9) 1800(3) 1900(2) 2100(1, 4)

一方、日本のSIMカードの殆どはドコモ系のMVNOなので、ドコモの周波数帯を下記します(参考サイト)。

ドコモ サービス周波数帯
通信規格 バンド# 周波数帯域 下り最大速度 サービスエリア
4G Band1 2GHz/2.1GHz 75Mbps ドコモのメインバンド
Band3 1.7GHz/1.8GHz 150Mbps 東名阪のみ
Band21 1.5GHz 112.5Mbps 地方都市が中心
Band19 800MHz 75Mbps 郊外や山間部
Band28 700MHz 2015年導入予定
3G Band1 2GHz/2.1GHz ドコモのメインバンド
Band9 1.7GHz/1.8GHz 東名阪のみ
Band6 800MHz 殆どのFOMAプラスエリア
Band19 800MHz 一部のFOMAプラスエリア

「バンド#」と私が勝手に呼んでいるのは、周波数帯域にBand1、Band2・・・と番号を振ったものです。しかし、何故か800MHz帯にはBand6とBand19という2つのバンド#があります(微妙に帯域が違うのか?)。一部Band19に移行しつつあるものの、現状では殆どのエリアがBand6だそうです。

以上を踏まえ、Zenfoneの対応周波数の表に戻り、ドコモのバンドと合致するものを緑のセルで塗りました。周波数は合致するもののバンド#が違う(又は記載なし)場合は黄色のセルです。

こうしてみると、海外版Zenfone2で使えるのは、LTEではBand1とBand3です。800MHz帯も周波数はあってるけど、何故かバンド#が違います。こういう場合は使えないんでしょうか? 3Gでは2.1GHz帯のバンド#が書いてませんでしたが多分使えそう。何れにせよ、メインのBand1が使えるんだから普通は問題ない気がします。

もし問題があるとすれば、Fomaプラスエリア(田舎や山間部で強い)である3Gの800MHz帯(Band6又は19)が、海外版では使えないことでしょう。個人的にはワインディングで事故った時とか、登山で遭難した時とかは助けを呼ばないといけないのに・・・(*_*;

というのは冗談で・・・私にとって野外での使用はメインの用途ではありません。よって、最有力候補の機種から13,000円も高い日本版のZenfoneを買うというのは考えられません。

しかし、田舎に住んでいて普通にスマートフォンとして使いたい人などは、日本版を選ぶべきかと思います。間違いだらけというより、悩ましいZenfone選びですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です