以前からこのブログでも紹介していたCMSのMODxですが、新サーバに移行したことにより、今回初めてちゃんとインストールして使ってみました。
インストール手順
本家サイトに書かれているように
- ダウンロードファイルを解凍して
- FTPでサーバに送り
- “サイトルート/install”ページにアクセス
- 指示に従って、インストールを進めていく
だけですが、先ずアップロードに時間がかかりました。例によってtinymce関係のファイルがとても多くて、Dreamweverで送ると幾つかのファイルがエラーになります。
次にinstall/index.phpファイルにアクセスするも、何故か「見つかりません」。FTPを確認すると、installフォルダ全体が何故かアップロードされてませんでした。これは、多分僕だけの問題だと思いますけど。
で、そのフォルダをアップして、ようやくスタートページが現れます。それ以降の手順は僕が説明するより、検索で見つけたこのブログを見ていただくのが早いでしょう。
基本的に、英語と日本語が混ざった簡単な質問に答えていくだけですが、もし躓くとしたら「データベース設定」のところでしょうか。
必要事項に記入して、いきなり最下部の「進む」ボタンを押しても警告が出ます。ここは先ず、Server connection…(ユーザIDとパスワード) と Database information(DB名や接頭文字)それぞれのエリアの下にある、青字の”Click here…”をクリックして、接続できるかどうか確認する必要があります。
ちなみに、共有サーバーなどで勝手な名前のDBを作れない場合は、DB名のところはデフォルトの”modx”ではエラーになりますので念のため。
次の「インストールオプション」では、アドバイスに従って全てにチェックを入れて「インストールを実行」ボタンを押します。すると、「インストール前の状況」というのが出てきて、チェックリストのようなものが現れます。しかし、ここでいきなり全ての項目で「問題なし」表示になる事はまれでしょう。おそらく、幾つかのファイルのパーミッションを変更せよと言ってくると思うので、指示に従うとやっとインストール成功と言うわけです。
管理画面に参上
インストールが終わると、自動的にログイン画面に移動するので、インストール時に設定した初期ユーザーのIDとPassを入力します。
ログインに成功すると、お待ちかねの管理画面が現れます。グリーンの色調と言い、ツリー型のフォルダ構造表示と言い、何となくDreamweverライクで親近感があります。
しかし、なにやらデカデカとWarningが出ています。
その中で、おそらく全ての人に共通するのが、「installファイルは危ないから消しといた方が良いよ」と言うものでしょう。FTPでinstallフォルダごと消せば警告は出なくなります。あと、「config.inc.phpを書き込み禁止にせよ」という警告も出ると思うので、これも仰せの通りにします。
これでめでたく警告は出なくなったのですが、ページの編集画面に行くと、今度はPHPのWarningが出てきました。内容は「tinymce関係のファイルが見つからない」らしい。「やっぱり、FTPでアップロード出来てなかったんだな」と思いきや、そんなファイルは元のファイル群にも見当たりません。元は”tinymce296″とかいうフォルダなのに、見つからないと言ってるのは”tinymce3110″とかいうフォルダです。「何だそりゃ?ヴァージョンが違うのか?」「そもそも、ローカルにもリモートにも存在しない3110なんて数字は何処から出てきたの?」さっぱり判りません。
Webで検索してもヒントすら得られなかったので、強引にもリモート上にある”tinymce296″を”tinymce3110″にリネームしてしまいました。そうしたら、なんと警告が出なくなりました。動作も問題なし。何だか判らないけど、これで行きましょう。
「フレンドリーURL」を使う
WordPressでもそうですが、デフォルトでは各ページのURLは”http://example.com/index.php?id=1″のようになります。こうした”?”マークの付いたURLがSEO上不利かどうかは議論が分かれますが、人間の見た目にはかっこよくないので、もっとすっきりしたURLに変えたいと思うでしょう。こうした機能をMODxでは「フレンドリーURL」と呼びます。
WordPressではサーバーがmod_rewriteに対応していれば、各記事のURLの末尾を好きに変更することが出来ますが、MODxの場合はそれに加えて、ツール>MODx設定>フレンドリーURLで「フレンドリーURLの使用」をONにする必要があります。
ところが、それをやっても上手く機能しません。MODxに装備されているhtaccessをそのままアップしてもダメなようです。この問題は広く認識されているらしく、どうやらApache2.Xでは次のように変更する必要があるようです。
RewriteBaseを
“/” → “/modx”(Modxをインストールしたパス)
に変更。RewriteRuleを
[L,QSA] → [L,QSA,NC]
に変更。
意味は良くわからないけど、これで動作するようになりました。
ただ、ここまでの設定では、上のURLは”http://example.com/page1.html”(”?id=”の数字が”page”以降の数字に対応している)のようになるだけです。
そこで、URLに意味を持たせるためには上のフレンドリーURL設定で、「フレンドリーエイリアス」なるものをアクティブにします。この「エリアス」って何?と思いましたが、ページの属性に「ドキュメントエリアス」というのがありました。ここに例えば”bike”と入れると、そのページのURLは”http://example.com/bike.html”のようになります。
ファーストインプレッション
以上、導入部分を駆け足で見てきましたが、やはりどんなシステムでも最初は何かしら躓きがありますね。ネットで調べれば判るというものの、インストール時にできる限り手動設定をしないですむようにして欲しいものです。
特にhtaccessのmod_rewriteがらみの部分は、最初からフレンドリーURLが使えるようにして欲しいです。あと、インストール直後に必ずWarningが出るのもどうかと思います。
次に、MODxの使い勝手はどうかと言うと、上述のようにリンク構造が常に表示されていて、概ねとっつき易い印象です。ただ、各ページの編集画面に、タイトル、長いタイトル、説明、ドキュメントエリアス・・・と似たような項目があるのは面倒な感じです(もっとも、全てを入力する必要はありませんが)。
とは言え、最初はどんなシステムでもつまずくものですから(Wordpressも最初は文句を言っていた)、それを考えると第一印象は上出来かも。