中小企業や個人商店の為のブログサービス選び

投稿者: | 2012年2月6日

ちゃんと更新しているかどうかは別として、企業でも個人でもブログの一つくらいは持っているのが当たり前のご時世です。ちなみに、あなたはどのブログサービスを使っていますか?それとも、レンタルサーバにWordPressなどのシステムを入れて運用しているのでしょうか?

今回は、遅まきながらこれからブログを始めたいという方は勿論、ブログをやっているがどうも使い勝手が悪いという方も含め、ブログサービス/システムの選び方について書いてみたいと思います。

先ずは、ブログシステムを選ぶ上でのチェックポイントを挙げてみました。

1.独自ドメインで運用できるかどうか

独自ドメインのメリットで一番わかり易いのは、URLが覚えやすい/打ち込みやすいという事でしょう。もっとも、ネット上でやり取りする限り、URLを見て打ち込む事はまずないと思います。でも、リアル店舗で商売をする方なら、名刺やパンフレットからWebに誘導する事もままあるでしょう。

第2に、ブログサービス提供のドメインで運用する場合、もし何らかの理由でサービス会社を変更する場合は、URLが全く変わってしまいます。最悪、会社の倒産などで(大手はまず無いと思いますが)サービス自体が停止された場合は、旧サイトから新サイトへの誘導すら出来ずに、今までの努力の結晶が一夜にして消滅してしまいます。独自ドメインなら、サービスが変わってもURLは不変です。

第3に、SEOの観点からブログサービスのドメインは好ましくありません。何故なら、Googleの検索結果には、同一ドメインのページは最大4つまでしか載せない(以前は2つ)という決まりがあるからです。

なぜそうなっているかというと、例えば「バイク インプレ」で検索したら、私の個人サイト(独自ドメイン)は本来複数のページがヒットするはずです。しかし「利用者からすれば、同じサイトなんだから何個もページを列挙しなくて良いよ」と思うでしょう。

ブログサービスについても、基本的な考え方は同じです。例えばライブドアブログという一つのサイト(ドメイン)に対して、検索結果に表示するのは最大でも4件。つまり、数あるライブドアのブログの中で、そのキーワードに相応しいトップ4に入っていなければ、検索に全くヒットしないのです。マニアックなキーワードならそれでも問題ないかも知れませんが、メジャーなキーワードだったら、多くのライバルを抑えて自分のブログが抜きん出るというは至難の技ではないでしょうか?

勿論、独自ドメインは維持費用がかかりますが、多くの場合年間1000円程度です。確かに、ブログを始めてまだ間がないうちは、独自ドメインよりもブログサービスのドメインの方が、手っ取り早くアクセスを稼げるケースが多いようです。しかしその後、如何にコンテンツを充実させ、検索エンジンの評価を高めても、その評判はブログサービス会社のものになるだけです。

なので、商用/非商用を問わず、ある程度熱心にサイトを運営しネットでの評判を得たいと思う人なら、独自ドメインを取っておいたほうが後で後悔しなくて済むと思います。

2.固定ページが作れるかどうか

ブログというウェブサイトの形態は、基本的に日記なので新しい記事がトップページの上部に表示され、古い記事ほど下の方に追いやられる運命にあります。よって、そのブログを購読しているならともかく、検索で飛んできたページの他にどんな記事があるかはよく判りません。

しかし企業サイトの場合、企業概要やアクセスマップと言った基本情報は、全てのページに分かりやすいボタンがあり、直ぐにアクセスできるようにしたいものです。苦肉の策としては、ブログのカテゴリ(ジャンル分け)機能を使い、「アクセスマップ」というカテゴリを作って記事はひとつだけという手もありますが、ユーザーがそれに気づいてくれるかどうかは判りません。

そのため、こうした基本情報については固定的なサイト(所謂「ホームページ」)を作って掲載し、ブログは別途ブログサービスで運用しているケースをよく見かけます。しかしそれではデザイン的にバラバラで、ドメインも違う2つのサイトがリンクで繋がっているだけです。

そこで(やっと)登場するのが、固定ページです。これは、ブログの記事から独立したコンテツであり、普通は夫々がメインメニューに現れるようにします。例えば、トップページ、会社概要、商品・サービス、お問い合わせなどです。因みに、当サイトもそういう構成になっています、右上のabout、コンタクト、記事一覧が固定ページです。

3.サイトデザイン(レイアウト)に自由度があるかどうか?

何も凝ったデザインは必要ありませんし、全ての企業や店舗にオリジナルデザインが必須という訳でもありません。しかし、ブログサービスで選択できるテンプレートに、センスの良いものが少ないのも事実。特に気になるのは、横幅が狭すぎるデザインがまだまだ多いこと。コンテンツの左右に色々なメニューやガジェットを装備しているので、本文の幅が狭くなり縦長になってスクロールだらけとか。

この場合究極の解決策は、リキッドレイアウト(画面幅に応じてサイトが拡縮する)なんですが、そうしたテンプレートはまだ少数派のようです。次善の策としては、サイトの幅や段組(2カラムか3カラムか等)を管理者が設定できる事、又は適当な幅のテンプレートを揃えている事でしょう。

最強のブログサービスは?

それでは、以上の要件を全て満たすブログサービスとは?…実はそんなもの無いと思っていました。だから、当方が自前のシステムを構築しますよと(^^ しかし、探してみたらあったのです。その名はblogger by Googleです。

まず、独自ドメインはbloggerを通して取得できます。ドメイン管理費は年間10ドルで、既に取得しているドメインの持ち込みも可能なようです。

そして、固定ページも簡単に作れます。これが可能なブログサービスは(有料コースを含め)私の知る限りありません。

デザインセンスは他社と似たり寄ったりですが、同一テンプレートの中で、サイトの幅を簡単かつ無段階に変えられます。しかも、全体の幅、記事エリアの幅、サイドのガジェットエリアの幅を別々に設定できます。また、ヘッダーや記事、各ガジェットの配置と言ったレイアウトを、ドラッグ&ドロップで変更できます。

その他、Bloggerには次のような特徴があります。

  1. ユーザーのAdsence広告を掲載できる。しかも、ブログサービス側の広告は一切入りません。他社ではあり得ません。
  2. Google Analyticチックな、見やすいアクセス解析ツールが付いている。
  3. HTML/CSSレベルでデザインをカスタマイズ出来る。つまり完全オリジナルデザインが可能(技術があれば)。
  4. 自分以外にも、ブログの投稿者をアサインできる(メールで招待)。
  5. PCサイトと同じデザイン(色や柄)のモバイルサイトが自動的に構築される。
  6. 当然無料!(独自ドメイン管理費は別)

流石Googleは太っ腹というか、やることが違いますね。という訳で、私も試しに作ってみました。http://mctaichi.blogspot.com/ トップナビゲーションの”blog”の隣の”music works”が固定ページです。勿論もっと増やせます。

bloggerの弱点

敢えてbloggerの弱点を挙げれば、ブログサービス内での相互リンクが弱いことでしょうか。普通は人気ランキングや、カテゴリによる分類があるものですが、bloggerにはありません。トップページがログイン画面で、ログインするといきなり管理画面です。各ブログページには「次のブログ」というリンクがあって、他のブログに繋がっていますが、何をもって次なのか良く判りません。

そもそも、Bloggerは世界的に利用者が多く、逆に日本での利用者は少ない、つまり殆どは英語のブログです(ただし管理画面は日本語なのでご安心を)。だから、日本語で情報発信をする限り、横の繋がりに殆ど意味がありません。何れにせよ、Googleらしく検索エンジンからのアクセスを重視したブログサービスといえるでしょう。

次点のFC2

因みに、bloggerに敗れはしたものの、健闘したのがFC2ブログです。唯一、固定ページ機能はありませんが、独自ドメインもOKで、デザインもHTML/CSSレベルでカスタマイズ出来ます(Bloggerのように簡単に幅を拡縮する事は出来ない)。

また、自前のAdsence広告を掲載できるのは、bloggerを除けばこのFC2しか無いと思います(その代わり、FC2の広告も入ります)。

よって、もし固定ページが必要ない又は別の「ホームページ」で構わない、という人ならFC2がオススメです。Bloggerと違って、トップページにジャンル分けやら人気ランキングなどの仕掛けがありますし。

まとめ?

何だか、Bloggerを絶賛して終わってしまいそうですが、元々はWordPress(自前でインストールするブログシステム)の優位点も書こうと思っていました。しかし、かなり気合を入れないと「なんだそれだけ?」と返り討ちにあってしまいそうなので、仕切りなおしたいと思います。今日はこの辺で、さようなら。

中小企業や個人商店の為のブログサービス選び」への1件のフィードバック

  1. 管理人タイチ 投稿作成者

    FC2を次点にしましたが、実はアダルトサイトが多く(それ自体は問題ないと思っていたのですが)、fc2ドメインそのものにアクセス禁止している企業が大いらしいでので、お勧めから除外しtます。
    http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=1415

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