CMS比較検討

CMS比較検討

話が前後しますが、MODxを試したのは、昔から作ってきた「静的な」個人サイトを、いい加減整理したいと思ったからです。

そこで、どのCMSで運用しようか比較検討するにあたり、重宝したのがOpen source CMSというサイトです。様々なCMSがインストールされていて、ゲストIDでログインし管理画面を体験するうことも出来ます。

日米CMS事情

そして何より驚くのは、登録されたCMSの種類の多さです。数百個くらいあるでしょうか。世の中にCMSがこんなに沢山あったなんて知りませんでした。まあ、これら全てが採用候補になるとは思いませんが、これだけのCMSが生まれて、試用できるサイトがあるなんて流石アメリカという感じです。

ちなみに、日本発のCMSはOpen source CMSにあるかなと探してみる・・・あるわけないですよね。OpenPNEもEC-CUBEもSoy-CMSも勿論ありません。これらは、日本語ネイティブというだけで国内では影響力がありますが、グローバルな基準ではイマイチなんでしょうね。

CMSに限らず、日本のソフトウェア産業の「ガラパゴス」ぶりにはちょっと心配になりますが、使う方の意識も問題かも知れません。MODx、Joomla、Drupalなど、上のサイトで言えば超メジャーどころでも、 関連書籍が数冊ある程度(それでけ関心が低い?)。Wordpressはようやく認知されるはじめた感じですが、大半は相変わらずMTを後生大事に使っているようですね。

ポータルサイトにしろビジネスアプリにしろ、日本人は使う道具や環境を変えたがらない、とよく言われますが、その背景は何事にも完璧を求めすぎるからでしょうね。あと、ブランド・有名どころが好きとか。でも、そういう気質は、多産多死で変化の早いWeb産業では辛いですね。「使ってみてダメだったら変えればよい」くらいの気概がないと。

ポータル系CMS

で、そのJoomlaやDrupalも一応検討してみたのですが、これらはやはりポータルサイト向きなんですね。それもかなり大規模というか高機能な。Joomlaに関するユーザーの声で面白かったのは、「長所:何でもできる、短所:何でもできる」というものです。複雑すぎて使いこなせない、といったところでしょうか。

その点、MODxは小規模サイトでももてあまさないシンプルさがあるように見えます。ちなみに、MODxも「ポータル」系CMSとしてカテゴライズされています。モジュールを追加すれば、色々な事が出来るという事でしょうか。

いずれにしろ、全てのCMSは巨大化・複雑化する宿命にあるようです。そんな中で、使いやすさをを失わない為には、多分CMSの基本コンセプトのようなものが大事なんでしょうね。

Open Source CMS Aword

比較サイトがあれば、投票したくなるのが人情なのか?オープンソースCMS大賞みたいなのがあるんです。

今年は10月20日が投票〆切りですが、結果発表は27日から徐々にやるそうです。なんか気を持たせますね。

ちなみに、MODxは2007年度の”most Promissing(将来有望)aword”というのを受賞しているのですが、今年はファイナルにすら残っていません。将来有望だと思ったが、そうでもなかったって事でしょうか(^^;

まあ、これだけ沢山CMSがあるので、受賞したりファイナルに残ったものから試してみる、という使い方が出来ますね。

Google trendsでCMSの人気度を推測する(追伸)

では、実際のシェアはどのくらいか?と言っても良くわからないので、いつものように苦しいときのGoogleTrends頼みです。

Joomla,Drupal,MT,WP,MODxの検索人気度

おお、JoomlaとWPが圧倒的ですね。意外やDrupalはそれほどでもない。MTに関しては下に這いつくばって、もう虫の息。WPとの差がこんなについているとは思いませんでした。おっとしかし!MODxも人のこと言えませんね。こんなにマイナーだったの?ちょっとがっかりです。

では、これを日本に限定するとどうなるか?

Joomla,Drupal,MT,WP,MODxの検索人気度@日本

うーん、流石にMTが急浮上してきますが、それでも2006年にはWPに逆転されていますね。もっとも、検索頻度が高いのは、新しくて疑問点が多いからとも推測されますから、この数値がそのまま利用者数を表している訳ではないでしょう。しかしそれにしても、上で書いた「日本では未だにMTばかり」という認識はもはや誤りかもしれません。

ちなみに、SOYCMSについて別途調べましたが、日本に限定してもこのスケールではゼロでした(^^;

じゃあマイナー同士で比較したらどうなるか?

MovableType,MODx,soycms,openpneの検索人気度

これだと、大分まともなグラフになりした(^^; 昔はMTが圧勝だったものの、2006以降はMODxより下ですね。OpenPNEも一時話題になったほど人気はないのか?

さて、MODxは世界の他の地域と比べても日本での人気が高いようですね。勿論、MTやOpenPNEみたいに日本の圧勝じゃないですが、これはちょっと意外な発見でした。

Share me!Share on Google+Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on TumblrPin on Pinterest

7 thoughts on “CMS比較検討

  1. ふるしょう

    はじめまして、SOYCMS開発元の古荘と申します。SOYCMSは現在、海外にも出せるように鋭意英語化推進中です。

    複雑化を避けながら高機能化を進めていくにあたってのコンセプト作りは、海外のものと比較して劣ってはいないと考えております。

    多分、今のところイマイチ以前に海外では全くご存知いただいていないのだと思います。何とか世界的にも通用するソフトウェアに育てていければと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

  2. 管理人タイチ Post author

    ふるしょう様、はじめまして。まさか、いきなり開発元の方からコメント頂けるとは思っていませんでした。ありがとうございます。

    確かに、SOY-CMSはモノの出来以前に、世間に殆ど認知されていない、と言うのが実情だと思います。かく言う私も、以前「京大発のベンチャー」という事で名前を聞いたことがある、という程度ですから。

    そこで先ほど御社のサイトへ行き、仮アカウントで管理画面を覗いて見ました。本当にパッと見の印象ですが、「ページ管理」「エントリー管理」「ブログ」の概念的違いが良くわかりませんでした。

    勿論、説明を聞けば判るのでしょうが、世にあまたあるCMSを比較する方としては、極端な話、パッと見で構造が理解できると言うか、「判りやすい」という第一印象がないと、すぐに他所に行ってしまうと思います。

    好き勝手なことを書きましたが、日本でもプロジェクトが存続していることを知って、応援したくなりました。

  3. ふるしょう

    ご意見ありがとうございます!

    >「判りやすい」という第一印象がないと、すぐに他所に行ってしまうと思います。

    この点に関しては仰るとおりだと思います。ただ、悩んでおりますのが「とっつきのよさ」と「慣れてからの操作感」がどうしてもある程度相反してしまうということです。

    まず「ページ管理」でサイトマップを作る。次に「エントリー管理」でコンテンツを作る。エントリー(コンテンツ)はサイトのどこにでも自由にはめ込める。

    上記が基本的な構造になっております(「ブログ」は、ブログ機能を文字通りブログとして使うときの利便性のためにつけています)。構成自体はシンプルなので、あとはどう見せるかという問題だと思っております。

    とはいえ、説明を入れてそれが毎回表示されるのは邪魔だし、インストール時だけ表示するなら飛ばされたらそれまでです(外部の説明資料は現在拡充中です。近日中にチュートリアル動画を公開予定です)。

    もしよろしければ、どうすればもっとわかりやすい印象になるかなどご意見をお寄せいただけると非常に嬉しいです。

    完璧な答えがある事では無いかもしれませんが、少しずつでも改良していければと考えております。

    何卒よろしくお願い申し上げます。

  4. 管理人タイチ Post author

    上でも触れましたが、先ず言葉の定義が判りにくいというのが一点。それぞれのタブの中身を見ても、良くわかりません。

    「エントリー」は普通ブログの記事のことを指しますが、SOYCMSではコンテンツ一般のことなのでしょうか?また、「ページ」も通常は(ブログでない)Webページの事を指しますが、SOYCMSではテンプレートのようなものなのでしょうか?

    「サイトマップ」ならそのまま「サイトマップ」と言った具合に、一般的な用語の使い方をした方が良いと思います。もし、一般のCMSには無いようなユニークな概念があるのなら、一瞬「何?」と思うような名称にしておいて、説明にリンクするべきだと思います。

    次に、管理画面のインターフェイスとしては、タブで選択するページ割が細かい(それぞれの内容が少ない)⇒ページの移動が多いので煩雑な印象を与えます。

    なので、それこそMODxのように、ページのサイドにツリー構造のサイトマップ、メインのエリアには選択したページの内容、を表示すれば良いのではないでしょうか?

    グローバルナビゲーション(上のタブ)は、例えば「サイト」「ブログ」「ユーザー」「プラグイン」…か何かで、それぞれのページにサブメニューとして、「新規作成」「テンプレート」…位にしておくのが良いかと。

    ついでにダッシュボード(トップページ)は、全サイトの構造ツリーと、右側にはブログ記事一覧を表示するのはどうでしょう?そして、最近のページや記事にはフラッグが立っている。こうすれば全体の構成が一目両全だし、初めて見た人でも、このCMSで何が出来るのかイメージできると思います。

    それと、各ページに「サイトを表示」ボタンを用意すれば、すぐに編集結果を確認できて良いと思います。

  5. ふるしょう

    ありがとうございます!

    用語に関しては、色々悩んでヒアリングした結果今の形になっています。ユーザ様毎に好みが大きく違うところですので(エンドユーザ様にはたとえばウィジェットとかスニペットとか、聞きなれない用語を使っただけで拒否反応を示される方がたくさんいらっしゃいます)、どうにかうまくバランスを取っていけたらと考えております。

    ページ割や個々のページの表現については、頂戴したご意見も参考にさせていただき、改善をすすめていきたく存じます。

    >各ページに「サイトを表示」ボタンを用意

    実はこれは既にあるのですが、お気づきになられていないということは(ボタンではなくリンクになっている点など)表現が良くないのでしょう。

  6. 管理人タイチ Post author

    個人的には、聞きなれない言葉が出てくるより、聞きなれた言葉だが一般的な意味と違う方が混乱すると思いますけどね。それに、「スニペット」がダメなら「パーツ」と呼んだり、言い換えは色々と可能だと思います。

    いずれにしろ、ここまで聞いても(あるいは「製品>解説」を読んでも)、SOYCMS独自の用語概念や構造がまだ良く判らないので、サイトの冒頭などに判りやすい(と言っても抽象的過ぎない)解説をつけるのが良いかも知れません。勿論、管理画面を見ただけで構造が判るようになれば、それに越したことはありませんが。

  7. Pingback: タイチプレス興行 » オープンソースCMS比較(1):WordPress

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です